まず重要なのは、どんなタイプのシミか区別をつけることです。例えば肝斑(かんぱん)というシミであれば、外用や内服で治療できるのに対して、レーザーはかえって肝斑を悪化させるので使用できません。またADMというシミに対して、いくら美白クリームを外用しても色素が皮膚の深いところにあるためレーザーでないと効果がでません。
1.肝斑
頬、眼の下、鼻の上、時に上くちびると鼻の間にも左右対称性にみられる。妊娠と関係が強く成人女性に多い。
2.老人性色素班
ほとんどの中年以降の男女に出現する褐色調のしみになります。
3.後天性真皮メラノーシス(ADM)
20歳以上の頬骨に発症するしみです。一部紫色の色調を示し ます。
当院では、美白クリームとしてハイドロキノンを扱っております。ハイドロキノンは肝斑に有効です。化粧と 一緒に使うことも出来ます。副作用は少ないですが、まれに皮膚が赤くなる方も見えます。 ハイドロキノンは副作用が少なく、価格も安く、効果も一定以上あり、コストパフォーマンスの優れた美白クリームです。ご希望の方は診察時に医師にお申し出 ください。
トランサミンとシナールと呼ばれる内服を併用することでより効果的です。