水虫は白癬菌という真菌(カビ)が原因で起こる皮膚の感染症のことを言います。白癬菌は、皮膚の角質の成分であるケラチンが大好物で、ケラチナーゼという酵素でケラチンを溶かし、栄養源にしています。そのため角質成分が豊富な足や手などに水虫になりやすのです。爪も皮膚の一部でありケラチンを豊富に含んでいます。そのため白癬菌が寄生しやすい部位です。
水虫のように見えて意外と水虫でない場合が多いです。水虫でなければ水虫の塗り薬が効くわけもなく、塗り薬でかぶれてひどい皮膚炎を生じることもあります。まずは水虫かどうかを確実に診断する必要があります。皮膚科で検査を受ければすぐにわかります。
塗り薬・飲み薬による治療
皮膚の水虫は塗り薬で治療していきます。皮膚の水虫だけでなく、爪の水虫もあります。爪が白く濁っていたら水虫の菌が感染しているかもしれません。爪の水虫は塗り薬だけでは治りませんが、飲み薬で治すことができます。飲み薬は薬局では手に入りません。当院では薬の副作用に十分注意しながら爪水虫の内服治療を行っています。健康保険が適応になります。
まず、爪水虫であると知ることが大事です。爪の白濁や肥厚を発見したら迷わず、皮膚科専門医に相談しましょう。
家族に足水虫、爪水虫の方がみえたら、1日1回石鹸で足を洗いましょう。