ニキビは性ホルモンの働きなどにより、毛穴の中の油分が増え、さらに毛穴の出口が詰まることにより始まります。この結果、毛穴の中に皮膚の角質や油分(皮脂)が溜まり続け、ニキビが目に見えるようになります。これが、白ニキビ(毛穴が閉じていて、全体が白っぽく見えるタイプ)、黒ニキビ(毛穴が開いていて、毛穴の汚れが黒く見えるタイプ)の状態です。
また、脂分を分解するために、にきび菌が増殖して、結果として炎症・膿みを引き起こします。 また、最近はマラセチアと呼ばれるカビが原因で起きるニキビもあります。
ニキビには慌てて治療しなくてもよいニキビと、ちょっと急いで治療しなければいけないニキビの二つがあります。
急いで治療が必要なニキビは、赤ニキビです。放置しておくと、ニキビ跡(あと)になってしまう可能性が大きいからです。いわゆる白ニキビ・黒ニキビはそれほど緊急性はありませんが、見た目の問題や赤ニキビへの進行の予防などの意味合いから、治療が望ましいです。薬物治療には、最新の外用薬であるディフェリンゲルと内服薬(抗生剤、漢方薬、ビタミン剤)があります。患者さまの肌質やニキビの状態に合った治療の組み合わせが大切です。
- ・規則正しい生活を心がけましょう。
- ・睡眠は十分に取り疲労を蓄積しないようにしましょう。
- ・食事は偏りなく、野菜もたっぷり食べましょう。
- ・洗顔は朝晩2回、やさしくこすらないようにしましょう。
- ・化粧品はオイルフリーが良い場合があります。
- ・髪が肌に刺激を与えないようなヘアースタイルを心がけましょう。